体内酵素について

2021年7月6日

体内酵素について 少しお話します。私たちの体は体内酵素のはたらきによって支えられています。人間が呼吸や体温が常に安定、食べたものが消化され排泄されたり、傷口が自然に治ることは、一見、当たり前のように思えます。しかし、無意識のうちに行われるそれらの生命活動はみな、体内酵素のはたらきによって支えられいます。

寿命とも連動する 体内酵素について

人間が呼吸や体温が常に安定、食べたものが消化され排泄されたり、傷口が自然に治ることは、一見、当たり前のように思えます。しかし、無意識のうちに行われるそれらの生命活動はみな、体内酵素のはたらきによって支えられいます。

このように、体の基本的機能が一定に保たれるというのは、生命の必須要件の 1 つで、これを恒常性(ホメオスターシス)といいます。

生命のあらゆる営みは、酵素なしには成り立たないのです。酵素(エンザイム) とは、生命の維持や活動に不可欠な触媒機能を備えたたんばく質の一種です。

動物・植物を問わず、あらゆる生物に存在し、その内部で起こるすべての化学反応を触媒するものです。通常であれば、高温二日同圧といった特殊な条件の下で非常に長い時間を要するはずの化学反応を、体内酵素は私たちの体内で、わずか 36 ~ 37 度の環境で瞬く間にやってのけるのです。

しかも自分自身の性質は、いっさい変えないのですから、その能力は驚くべきものですが、医学的にも科学的にも、まだ解明されていない部分が多いのです。

たとえば、 1 つの酵素には 1 種類の作用しかなく、鍵と鍵穴のような関係であることはわかっていますが、体全体でどのくらいの種類の酵素が存在するのかは、はっきりはわかっていません。

体内酵素は生命活動の基盤といえます。ですから、体内酵素を十分に確保しておくことが、健康や寿命をを左右するカギとなるのです。しかし、困ったことに体内酵素は使えば減り、また、加齢によっても減少します。幼児の体内には、老人の 100 倍にも相当する酵素があるといわれています。

かつては、酵素は食物から摂り入れるたんばく質を材料に、体内で無限につくられると考えられていましたが、実は一生の間に体内でつくられる酵素の量には限りがあったのです。体内酵素が少なくなると、老化が早まったり、病気にかかりやすくなります。
そうならないためには、体内酵素を効果的に補給する一方で、なるべく消耗しないようにしなければなりません。

現代人は、消化と解毒で体内酵素を無駄に浪費している

体内酵素はどのようなことに使われ、消耗するのでしょうか。大きく分けると、次の 3 つになります。

  1. 体の恒常性・自然治癒力の維持
  2. 食物の消化吸収
  3. 体内に侵入・発生した毒素の解毒

です。
最も基本的な機能が1です。細胞の再生や修復をしたり、神経系やホルモン系、免疫系のバランスを調整するのに、体内酵素を使うからです。ですから、余計なストレスをため込んだり、不用意に体に無理を強いるのは、体内酵素の無駄づかいにつながるでしょう。また、食べたものを消化してその栄養分を分解し、体に吸収するためには、体内酵素を消化酵素として使います。

たとえば、唾液にはでんぷん質を分解すいするアミラーゼが、胃液や膵液にはたんばく質を分解するペプシンやペプチターゼが、膵液には脂肪を分解するリパーゼが含まれています。

食べる量が多ければ当然、それだけ大量の消化酵素が必要です。むやみに暴飲暴食を続ければ、大切な体内酵素を浪費することになります。食べるものの質や、よく噛んでいるかどうかも無関係ではありません。「よく噛んで食べる」ということはこうしたことが影響しているわけです。

また、不規則な食生活も消化酵素の負担を増やしますから、夜遅く寝る前に食べるのもよくありません。食事時にアルコールやコーヒー、タバコなどの晴好品を摂ると、それらの解毒のために酵素が使われてしまいますので、消化吸収は悪くなります。

さらに、現代社会は、体内で活性酸素を発生させる有害物質に満ちており、それらを解毒するためにも体内酵素を大量に消費します。
食品添加物、医薬品、農薬などの化学物質、環境汚染、家電製品から発せられる電磁波、紫外線、ストレスなどがその朗代表ですが、もはや私たちの生活と切っても切り離せないものばかりで、これらを避けて生活することは現実的には不可能となっています。

たとえ外的な悪い要因から発生する活性酸素を防ぐことができても、生きている限り避けられない活性酸素があります。それは、体細胞の中のミトコンドリアがエネルギーを生み出す際に発生する、「スーパーオキサイドラジカル」です。

ですから、これを解毒する作用をもつ「スーパーオキサイドデイスムクーゼ(SOD)」は、特に欠かすことのできない体内酵素の 1 つですが SOD は中年以降、急激に減少し始めます。すると、軽い症状の病気でもこじれやすくなり、重い生活習慣病を引き起こす可能性が大きいといわれています。

では、どのようにして酵素を体内に摂取したらいいのでしょうか?これは、加熱していない生の野菜や、果物を摂取することです。

加熱していない生鮮食品(野菜・果物・魚介頬など) や、発酵食品を摂るのが最も効果的です。ただし、くれぐれも、農薬や食品添加物を使用していないものに限ります。
こちらの専門サイトにも価値の高い有機栽培の野菜を食べる習慣をつけるのような記事があり、安全な食品を摂る重要性を訴えています。

ビール酵母や玄米発酵食品、工ンザイムのサプリメントから酵素を補給するのもおすすめです。また、腸内細菌が体内酵素をつくる作業を促乱させるためには、乳酸菌生成エキスなどが有効です。そのほか、酵素のはたらきを補い、体内酵素が効率よく機能を発揮するよう手助けをするのが、ビタミンとミネラルなど、補酵素といわれる栄養素です。

これらは、精製されていない穀物、野菜、果物、垂藻類からも補給できます。さらに、体内酵素の消耗を軽減する効果をもつのが、免疫調整物質(発酵古代米、アラピノキシラン、キチン・キトサンなど) や抗酸化物質(チャガ、アスタキサンチン、イチョウ葉エキスなど) です。
体によいものは、地味で質素ですが、とても大切な要素です。

病気と無縁になるためには