毎日の便にも注意を払う
毎日の便にも注意を払う ことが腸の健康を維持する大事なポイントです。便はリアルタイムで腸の健康状態を語る存在です。ではいい便とは、どんな便なのでしょうか?まず形ですが、やや固めのバナナ状、やや軟らかめの練り歯磨き状が理想です。色は黄色、または黄褐色。においはきつくなく、出た後にすっきりとする。
排便回数は 1 日 1 ~3 回 または 2 ~ 3 日に 1 ~ 3 回です。排便時の状態も強くいきまなくてもすんなり出るのがよい状態です。
さきほど紹介したのは、理想の便ですが、表面にひび割れがあるソーセージ状や、表面はなめらかで軟らかいソーセージ状、あるいはへどのような形状、さらに軟らかくて割れたような小さな塊状であっても健康な状態といえます。
また排便が容易な便は、おしなべて健康の証であるといってよいでしょう。
またわかりやすいのは便の色です。便の色は病気の発見につながることも多いので、排便の状態、便の形状以上にチェックしていただきたいと思います。またすべてが病気に繋がるとはは限りません。しかし少しでも気になったら、専門医のいる病院を受診しましょう。
まず血が混じった便ですが、痔が疑われます。ざらに直腸や結腸にポリープや潰瘍がある場合に血便になることがあります。
血便が連日続く場合は、潰瘍性大腸炎やクローン病の疑いもあります。黒い便の場合は、食道、胃、十二指腸、小腸などに潰瘍があり、その潰瘍から出血していると黒い色の便が出ることがあります。また病気ではなく、肉食が多くて便の成分に消化液の胆汁が多くなっても黒くなります。
血便というより、便全体に赤みがある場合は肛門や大腸から出血しているケースがあります。また、潰瘍性大腸炎や大腸がんの可能性もあります。
さらに、膵臓の病気、胆石症などがあると、バリウムを飲んだときのような白っぽい便が出ることがあります。これらの色に当てはまったからといって、即病気、というわけではありません。通常と違ぅ色の便が出た場合は、注意して数日間はチェックしましょう。
数日でもとに戻ればよいのですが 2 〜 3 週間たっても戻らない場合は、専門医の受診を検討していただきたいと思います。