気分の変化に深く関与している脳内のセロトニンの原料となる必須アミノ酸の1つで、「トリプトファン」という物質がここ、最近非常に、注目されています。

うつ病の治療ではSSRI に代表される抗うつ薬を処方します。しかし、専門的に解説すると、抗うつ薬に脳内のセロトニンを増やす作用はなく、神経伝達物質の伝達をやりとりする脳のシナプスとシナプスのすき間になるべく多くのセロトニンを長く滞留させ、セロトニンがシナプスの受容体に取り込まれやすい状態を保っているだけです。

そこでセロトニンを増やすことのできる、「トリプトファン」が注目されているというわけです。
トリプトファンには精神安定や不眠の改善作用もあります。第2の脳である腸にセロトニンが多く存在することから、腸管の働きをよくする作用も期待できます。
また、セロトニンは脳の松果体でメラトニンというホルモンの原料にもなります。

トリプトファンが多く含まれている食材には、乳製品や大豆製品、卵黄、ナッツ類、バナナなどがあります。このうち特におすすめなのがナッツ類のアーモンドです。
食物繊維が100グラム中10・4グラムと比較的豊富です。

小腹がすいたときにローストしただけのアーモンドを2、3粒ほど食べればこれで約2.9グラムの食物繊維が摂取できます。
少量でお腹が満たされるのも特徴で、おやつがわりに最適です。。

また、アーモンドの特徴として、オレイン酸が豊富です。この点はオリーブオイルと同じです。注目されている地中海式食生活では、摂取すべき食材としてナッツが挙げられています。さらに地中海地域は、アーモンドの産地でこれを積極的に摂取してることが予想されます。
アーモンドはまた、ビタミンEやB2加が豊富です。
トリプトファンはビタミンB群と一緒に摂取すると体内での利用効率が高まることが明らかです。そうした意味でもトリプトファン、ビタミン扱が豊富なアーモンドを利用することは一石二鳥の効果があります。

カルシウム、鉄、リン、カリウム、マグネシウム,亜鉛等のミネラルを豊富にバランス良く含んでいるアーモンドは、非常に優秀な食品です。
ミネラル類は骨や歯、そして血液の成分であるばかりでなく、様々な代謝、生理作用にも影響し、健康維持には欠かせない栄養素でもあります。一般食品の中でもナッツはミネラル分が豊富だといわれていますが、特にアーモンドは不足しがちなカルシウム、鉄、マグネシウム等の補給源としても最適な食品です。

アーモンドの種皮には、抗酸化成分のフラボノイド類(ポリフェノールの種類)が含まれている事がわかっておりますが、最新の研究ではアーモンドのフラボノイドとビタミンEを一緒に摂取した場合、LDLコレステロールの抗酸化作用においても注目すべき相乗効果が確認されています。

とにかく積極的に摂取したい食材です。どうせ摂取するのであれば、腸のためにも体のためにも無農薬栽培されたアーモンドがおすすめです。