植物性乳酸菌を摂取する
植物性乳酸菌を摂取する ことは腸にとってどのような効果があるのでしょうか?「乳酸菌」とは「糖を分解して乳酸を作る細菌の総称」です。乳糖やブドウ糖を分解して大量の乳酸をつくる細菌」の総称ですが、ヨーグルトやチーズなどの乳製品や乳酸菌飲料、キムチや味噌などの発酵食品に多く含まれます。発酵食品が、腸のためによい効果をもたらすことは、周知のとおりです。
乳酸菌は腸の中での細菌のバランスを改善し、体の調子を準えるといわれています。いわゆる「善玉菌」として腸の中で働くため、便秘解消には欠かせないものです。
整腸剤としておなじみの「ビオフェルミン」も乳酸菌の一種で、この薬は下痢にも便秘にも効果があります。乳酸菌というと、これまでは乳由来の動物性のものが一般的でしたが、、2006年に「植物性乳酸菌」が登場してから、その脱腸ストレス作用に注目が集まっています。
では、植物性乳酸菌がどのようなものか紹介します。
ヨーグルトやチーズのように乳に生育する乳酸菌を動物性乳酸菌というのに対して、漬物や味噌、しようゆ、酒など発酵食品に多く生育するのが植物性乳酸菌です。
植物性乳酸菌は乳酸菌の中でも特に生命力が強く、胃や腸で死滅することなく、生きたまま届きやすいことが確認されています。
植物性乳酸菌の摂取によって、便秘の改善とともに、脳の改善(気分がよくなった) というデータが得られ、その効果が科学的にも明らかになりつつあります。
植物性乳酸菌はサプリメントの形状になっているものから、飲料、ヨーグルトに入っているものまでさまざまですので、好みのものを利用するとよいでしょう。なお、オリゴ糖入りの甘味料、乳酸菌飲料などは糖質も多いので、糖分摂取が過剰にならないように、全体の摂取バランスを考えてとるようにするといいでしょう。
糖分は、過剰に摂取すると、腸にストレスとなりますので、せっかくの腸ストレス解消が逆効果になってしまう場合もあるので注意が必要です。