下痢は無理に止めないのが正解

2021年7月16日

下痢は無理に止めないのが正解 です。すぐに薬を飲んで下痢を止めてしまうと体から出さなければいけない老廃物が腸に留まってしまうことになります。

下痢の原因は、ある意味便秘よりも多様です。それゆえに、下痢を止めるのが得策でない場合が多いことも大事な対処方法です。しかし、素人だと放っておいても大丈夫な下痢と放っておいてはいけない下痢の見分け方がつかないものです。

暴飲暴食や寝冷えなどが原因の下痢であれば、こまめな水分の補給やからだへの負担が少ない食事、くすりの服用などの対処法で症状をやわらげることができます。くすりは症状(下痢の種類)に応じて、正しく選ぶことが大切です。特に重要なポイントは、嘔吐や発熱、激しい頭痛を伴うときは医師の診察を受けるサインである場合が多いので注意しましょう。

まず小腸で起こる下痢は、主に食べ物を食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしたときに起こります。腸粘膜の働きが弱くなり、腸の内容物から水分が吸収できなくなると、便の水分が増えて水様便といわれる状態になります。

またお腹を冷やしてしまったときも、腸粘膜の働きは弱くなるといわれています。しかし小腸で起こる下痢は、いずれも一時的なものが多いのですが、続く場合もあるのです。

次は、大腸ですが、下痢の原因は嬬動運動が活発になりすぎたり、粘液の分泌が多すぎたりするために起こり、腹痛を伴うことが多いのが特徴です。一方急性で起こる下痢のはとんどは、ウィルスが原因です。代表格は冬場に流行するノロウィルスです。胸のむかつきと嘔吐から水っぽい下痢が急に始まり、4~5日は続くのが一般的です。

さらに中には0-157のように細菌や毒素で起こる下痢もあります。ウィルスに比べ、病原性が強いので激しい症状が現れ、症状の大きな目安として血便がポイントになります。

また下痢・血便が長く続く場合には、潰瘍性大腸炎やクローン病を発症している可能性もあります。このように下痢は原因が多様なため、その原因を突き止めたうえでの治療が有効になります。ですから下痢になったからといってすぐに「下痢止め」を服用するのは、おすすめできません。

そもそも便そのものは、ある意味で老廃物なので、体内に溜めず外に出すべきなのです。特に 0-157 などは「下痢を完全に止めること=菌を体内に保有すること」になるため、下痢止めは禁忌なのです。

下痢止めが有効な場合もありますが、これは確実に診断のついた下痢型の過敏性腸症候群や、機能性下痢に限られます。ですから一度は大腸内視鏡検査を受けて、異常がないことを確認してから服用することが大切なのです。このような理由から、下痢止めはよはど困ったとき以外の使用は控えてください。

また下痢のときには、整腸剤、下痢止め、腸管運動抑制剤などを使用すると思いますが、この中で安全なのは整腸剤です。整腸剤は、腸内の善玉菌を増やし有害細菌の増殖を抑える作用があります。整腸剤を服用しても下痢が治まらない場合は、専門医の受診をおすすめします。

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