「グルタミン酸」はタンパク質を構成する20種類のアミノ酸の中の1つで、人を含めた母乳中に多く含まれているのが特徴です。
グルタミン酸は、赤ちゃんの腸管を毒物から防御するという重要な働きを担っています
また、食品では昆布などに多く含まれており、普段の食生活で「うま味」として感じるのがグルタミン酸の味です。

赤ちゃんは酸味や苦味を嫌いますが、甘味やうま味を含んだ野菜スープなどを好むことが知られています。これは、母乳とグルタミン酸の深いかかわりが影響しているといえるでしょう。このグルタミン酸が腸にとって、非常に効果的であることが明らかになってきました。

  1. 食事から摂取するグルタミン酸の大部分は腸管粘膜で代謝され、グルダミンとして腸管(主に小腸) の主なエネルギー源となります。具体的には腸壁に必要なエネルギーの7割程度を供給します。腸を健康に働かせる重要な物質です。
  2. 消化管の壁の防御機能を維持するために欠かせない物質です。グルタミン酸は体内で細胞を酸化ストレスから守ったり、修復したり、毒物を細胞外に排出する解毒作用を持つ「腸管グルタチオン」という物質に直接的に働く前駆体(反応する前の段階に必要な化合物)であり、消化壁の防御(抗酸化) 機能の維持に重要な役割を果たします。
  3. 細胞内におけるアミノ酸代謝の中心的位置占めます。

なお、グルタミン酸は、生体内では脳内での含有量が高く、神経情報伝達に関与しています。
まだ研究段階ではありますが、「脳の代謝を促す」「うつを改善する」効果なども期待されています。グルタミン酸を多く含む昆布だしなどをスープに利用したメニューを積極的に摂取することが重要です。
特に冷え症で便秘や停滞腸のある人には、朝は、グルタミン酸入りのスープを摂取することをおすすめします。温かいスープにより体が温まる効果がアップし、排便がスムーズになります。1日に2回ぐらいの量を飲むのがよいでしょう。