大腸内視鏡検査で異常を見つける

腸を健康にする際に特におすすめしたいのが、大腸内視鏡検査です。大腸内視鏡検査は、比較的手軽に受けられるもののなかで、唯一、医師が直接腸の中を見ることができる検査でもあります。

これによって大腸がんやポリープ、炎症性腸疾患などの病気を早期発見することができます。もちろん、大腸がんの早期発見にも欠かせません。大腸がんは早期発見すれば、手術の方法も身体に負担がかからず、予後の状態もよく、生存率も高いがんなのです。

便秘や下痢、腹痛など消化器系の不調が続く場合には、がんなどの病気で起こる「器質性」のものと、特に原因のない「機能性」のものがあります。それは自己判断できませんので、もし心配であれば、まず大腸内視鏡検査がおすすめです。

たとえば、便秘の症状でやってきた20代の女性に大腸がんが見つかったケースもあります。また下痢と腹痛が続いて、ご本人は「ストレスからくるものだ」と思っていた40代の男性に大腸内視鏡検査を行ったところ、潰瘍性大腸炎が見つかる場合もあります。

消化器系の専門医は、たとえ腸の状態にこれといった不調がなく自覚症状のない方でも、40歳を過ぎたら1度は内視鏡検査を受けていただきたいと口を揃えます。

大腸内視鏡検査は、太さ11~13mm、長さ1.4 mほどの柔らかいチューブ状の器具の先端に超小型の高性能カメラ(電子スコープ)を肛門から大腸の内部、また状況によっては小腸まで挿入していきます。そして医師はモニターに映し出された大腸の内部をくまなくチェックしていくのです。

大腸内視鏡検査の利点は、まず医師が直接病変を観察できること、さらに必要によっては一部を採取して検査にまわすことができます。また検査のときに小さな早期がんやポリープがあった場合は、その場で根こそぎ取ってしまうこともできます。

つまり診断から治療までが可能な方法なのです。1度検査を受けて何も異常がなければ1年後にもう1回受け、その後は医師の指示にもよりますが、3年くらい間隔をあけても問題はないと思います。

新たなポリープができるまでには3年くらいの期間があると考えられているのがその理由です。大腸内視鏡検査を確実に行っていくことが最もリスクを低減できる方法です。