毎日排便があっても腸が絶好調とは限らない

2021年6月2日

便秘に悩む人は 2 人に 1 人の時代ですから便が出ればそれでいい、と思っている方がとても増えています。大切なことなので何度でもいいますが、便は出せばいいというわけではありません。

その出し方、また便の状態も大切なのです。便の状態を詳しく見ていくと、いろいろな身体の状態がわかります。特に生活習慣は便の状態にかなりはっきりと反映されています。

水分不足の方の場合は、うさぎの糞のように硬くコロコロとした便が出ます。このようなケースは、ガスが溜まってお腹が苦しいと思います。さらに水分を摂っているつもりでも水分が十分に腸まで届いていないということも考えられます。

肉を食べ過ぎたときには、肉のタンパク質が分解されるときに腸内のガスのにおいが強くなる傾向があります。よって便が臭く、おならが多く出ます。さらに食物繊維不足の場合、便の量が少なく、長さも勢いもなくヒョロヒョロした状態で残便感があります。

そして経験のある方も多いと思いますが、お酒を飲みすぎたときの便は、腸の働きが過敏になっているため下痢の状態です。またふわふわして形がはっきりしない泥状になっています。

ダイエットしている方の場合は、便が出そうで出ません。そしてすべりが悪く、時間をかけて出したわりには、量が少ないのが特徴です。また運動不足の方の場合、腸の動きが低下しているため、食事のたびにお腹がポッコリと出ます。
そして便意は感じるものの、なかなか出ません。また出ると大量で臭いがきついのが特徴です。

全体的に腸の働きが低下気味の方は、小さい塊がつながっていたり、ソーセージ状の便が出ます。また短時間の間に何回にも分けて出ることが多いようです。これは、腸の停滞によってS状結腸に便が分割して溜まっているのが原因です。

この場合は、食事をする前に、すでに胸やけがしたり、便意を感じにくいというケースもあります。毎日排便がある方でも、自分の便の状態をしっかりチェックしてください。そこで生活習慣や食事の反省や修正、改善をすることで、より腸を健康な状態に戻すことができます。それがすなわち腸のためのライフスタイルともいえるのです。

腸ストレスを改善する食事

便

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