Page 2 of 6

免疫力もアップする乳酸菌

腸には特有の免疫システムがある

人間の体にに害を及ぼす異物には、多種多様なものがあり、そこには細菌やウイルス、寄生虫といった病原体をはじめ、移植された臓器や血液、体内で発生したガン細胞も含まれます。
免疫系は、体に有用な栄養素や腸内細菌と異物となる有害な物質とを瞬時に見分け、異物のみを排除する超高等なシステムになています。
そのシステムを動かすためのセンサーが敏感になりすぎて、花粉・カビ・ダニ・チリなど、日常にありふれた物質に過剰に反応するのがアレルギー症状です。
そうした異物がもっとも侵入しやすいのが、実は腸なのです。そのため腸管には、特有の免疫システムが備わっており、免疫系のなかでも要というべきリンパ球の約60% が、腸管に存在しています。腸は「人体最大の免疫器官」と言ってもいいでしょう。

昨年、小学校で毎日R1ヨーグルトを食べたところ、風邪やインフルエンザにかかる児童が急激に減少したことで話題になりましたが、これは、ヨーグルトによる乳酸菌が腸内環境を改善したことが免疫力を高めた証明になりました。

腸は、臓器としてもっとも古い歴史があります。原始的な腔腸動物のヒドラには、口と腸だけの生物です。そこから始まって、進化の過程でほかの臓器も生まれたのです。
リンパ球には、骨髄でつくられるB細胞や胸腺でつくられるT細胞などの種類がありますが、骨髄も胸腺も、生物が上陸してから誕生した臓器です。つまり、免疫系もすべて腸から始まっていて、腸はリンパ球の発生母体でもあるわけです。ですから腸管免疫は、進化の初期段階で成立した「古い免疫」であるといえます。それに対して胸腺や牌臓の免疫システムは、進化の過程で必要が生じたり、新種のウイルスに対応するために発達した「新しい免疫」といえるでしょう。そして免疫力の本質は、古い免疫のほうにあります。
というのも、病気の発生や治癒といった根源的な部分での生体防御は古い免疫が役目を果たしているのです。
それに、新しい免疫は、私たちの体を生涯を通じては守ってくれません。若いときには胸腺由来丁細胞が大量につくり出され、活発にはたらきますが、20歳前にそのピークを迎えたあとは減少する一方です。反対に、腸などでつくられる胸腺外分化丁細胞は、息が長いのが特徴です。うまくできたもので、腸のリンパ球に閲しては、加齢で弱まることがありません。そして、胸腺の機能が極端に低下する中年以降になると、それまで陰に隠れていた腸管免疫が中心となってはたらき始めるのです。

腸は免疫のバランスをを担う臓器

専門的になりますが、腸管免疫系のなかでも、特に重要な役割を担うのがバイエル板という免疫細胞の集合体です。免疫システムの最前線であるマクロファージや、T細胞、B細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞といった各種のリンパ球がここに集まっています。バイエル板を覆う腸管上皮には、通常の上皮とは異なる、絨毛の発達していない陥没した箇所があり、それは、その形からM細胞と呼ばれています。
M細胞の重大な仕事は、腸管内の抗原を積極的に取り込んでは、下に控えるT細胞に知らせること。するとT細胞がその情報を携えて全身をめぐり、B細胞に抗体を産生するよう指示を出すなどして、侵入物質から体を防衛します。
T細胞は、血液やリンパ液の流れに乗って全身を駆け巡っていますが、そのままでは完全ではありません。というのも、免疫細胞は、必要に応じて当該地点に移動して初めて、その機能を発揮するものなのです。
ところがT細胞は、抗原の情報を獲得して活性化されない限り、リンパ系器官以外の組織に入り込むことができません。抗原と出合い、自在な行動力を得てパワーアップし、ようやくメッセンジャー役を完結できるという仕組みです。

つまり、全身の健康を維持するうえで、T細胞の行動力を高めておくことは有効であり、そのためには、バイエル板を活性させることが不可欠だということです。

乳酸菌はリンパ球も増加させる

腸内のバランスを整える働きをするのが、腸内細菌です。特に乳酸菌類にはThl細胞を誘導する作用があり、Thlを増やそうとはたらきかけます。その結果、Th2が制御され、アレルギー症状の媛和を促してくれるのです。乳酸菌を摂取することで種々のアレルギー症状が改善されます。

生きた乳酸菌が腸までしっかり届く!さらにパワーアップした『乳酸菌革命』

腸内の乳酸菌が少ない場合は?

健康、美しさの重要ポイントは腸内環境が決める

腸内細菌は、非常にデリケート。生活環境の乱れやタバコ、アルコール、薬品といった、外的要因による腸内環境の悪化、また、便秘やストレス、間違った食習慣などが原因で、すぐにバランスを崩してしまいます。肌に吹き出物や肌荒れが生じるのは、こうした腸内環境が乱れている場合です。
しかし、それ以上に深刻なのは、老化によるバランスの乱れです。加齢により免疫力が低下するのと連鎖して、腸内細菌も変化します。人の細胞は、1 日に1 兆個のペースで再生を繰り返しているといわれますが、この細胞の再生力が低下してそのリズムが狂ってしまうためです。

腸内細菌とその主となる人間は、共生関係にあり、相互に作用しあっていますから、免疫力の衰えと腸内細菌フローラの乱れは、どちらが因でどちらが果であるかははっきりしません。老化による腸内細菌フローラの乱れとは、乳酸菌などの善玉菌が徐々に減少して、悪玉菌が優位となた状態です。そうなると、腸自体にトラブルが発生するのはもちろん、免疫力の低下によって風邪やアレルギーなどの痛気を起こしやすくなります。
自然治癒力も弱ってしまうため、なかなか回復しないままま、悪循環に拍車がかかり体のあちこちに害を及ぼし、結果的に全身の老化を早める、という悪循環に陥ってしまうのです。

乳酸菌は快便だけのためのものではない

便秘解消や美容効果だけが、乳酸菌の役目だと思っている人も少なくありません。目に見える効果としてはその程度かもしれませんが、本来の乳酸菌の活躍はそれだけではありません。もっと大切なことを、生命活動のなかで行っています。体の恒常性維持のために、次のような重要なはたらきをしているのです。

  1. 悪玉菌のを抑制したり、病原菌が腸内へ侵入するのを防ぐなど、腸内細菌フローラの安定性維持に腸内の食物の消化・吸収・代謝活動を助けたり、ミネラルの冊収収や排出をコントロール
  2. 腸内の酸性度合いを一定に保つことで腸内腐敗を抑え、下痢や便秘を防ぎ、有害物質や病原菌の増殖を抑える
  3. ビタミンB群、ニコテン酸、ビオチン、葉酸といったビタミン頬のほか、副腎皮質ホルモンや女性ホルモンなどのホルモンの合成の補助作業
  4. 大食細胞( マクロファージ) やNK細胞(ナチュラルキラー細胞)といった、免疫システムに関する白血球を活性化させるなど、免疫系の機能を高めてウィルスなどから体を防御
  5. ウイルスなどの異物の侵入を所定の細胞に知らせて、ウイルスの増殖や病気の発症を食い止める「インターフェロン」をつくり出す能力を高める

ほかにも、抗生物質の投与時や治療後に、乳酸菌製剤を合わせて摂ることの効用も確認されています。抗生物質は病原菌を抑えこみますが、有用菌まで退治してしまうことが少なくありません。それを補うために、乳酸菌が有勒な働きをします。
また、アレルギー症状をもつ子どもの腸内には、乳酸菌が少ないという報告もあります。

乳酸菌が減少すると、トラブルが急増する

それほど、腸内の乳酸菌(善玉菌) を優勢にしておくことは健康維持のために欠かせないのです。しかし、不安定でなかなか良好な状態を維持できない腸内細菌のバランスは、環境の微妙な変化や些細な原因ですぐに崩れてしまいます。乳酸菌が減ると、それまで抑えつけられていた悪玉菌がにわかに増殖し、活発に暴れ始めます。
それは、腸の老化に直結します。では、乳酸菌が減少して老けた腸を放っておいたら、一体どうなってしまうのでしょうか?

消化吸収力の低下

乳酸菌は、腸内で糖分を消費して乳酸菌や酢酸を生成します。乳酸菌が生成する乳酸や酢酸は、消化吸収を助けます。たとえば、カルシウムは乳酸を結合して乳酸カルシウムとなると、体内への吸収率が高まります。

腸内腐敗

乳酸菌は、悪玉菌の増殖を抑えるはたらきをしていますが、これがなくなると、腸内の腐敗が進み、硫化水素やアンモニアなどの毒素が発生し、それが全身へとまわってしまいます。口臭の原因にもなります。

免疫力低下

腸内の免疫細胞のはたらきをコントロールするのも、乳酸菌の重大な役目。乳酸菌が減ると免疫細胞の機能が低下したり判断力が正常に行われなくなり、過剰反応や健全な細胞の攻撃というトラブルを起こします。

ビタミン不足

細胞の新陳代謝に不可欠なビタミンB群を腸内で合成しているのも乳酸菌。ビタミンB不足は代謝をとどこおらせ、皮膚や粘膜の組織の悪化、たとえば、シミの増加や抵抗力の減退につながります。

ホルモンの乱れ

神経伝達物質であるセロトニンをはじめとして、腸内では多くのホルモンがつくられます。乳酸菌が少ない状態ではそのホルモンバランスにも乱れが生じ、トラブルとなります。

病原菌に感染

外部から侵入する病原菌の多くは、乳酸菌がブロックして体を守ります。このガード役がいないと、病原菌は腸内で好き放題に繁殖し、それが風邪や食中毒などの感染症につながります。

腸のぜん動運動

便意を感じたり、スムーズに排便できるのは、腸がぜん動運動をして便を肛門まで運搬しているためです。このぜん動運動を活発にするため、腸に刺激を与えているのが乳酸菌なのです。ですから、乳酸菌の不足は、ぜん動運動を鈍らせ、便秘や腸内の汚れの引き金となります。こうしたトラブルが老化を早め、肌荒れ、便秘、花粉症、アトピー、肥満などを引き起こしたり、さらにひどくなると、肝機能障害、糖尿痛、心筋梗塞、脳梗塞、ガンなどの重症の病気へと発展します。
腸内の乳酸菌がいかに大切でまた、体の重要な役割を担っているかがわかります。

生きた乳酸菌が腸までしっかり届く!さらにパワーアップした『乳酸菌革命』

腸内の乳酸菌はあなたのモノ

乳酸菌の本当のところ

多くの人が「体にいい菌といえば乳酸菌、乳酸菌といえばヨーグルト」とイメージしているのではないでしょうか。善玉菌のなかでも最も重要なはたらきをする「乳酸菌」は、誰で知っています。ところが、実際に「乳酸菌」という菌が存在すると思っていませんか?乳酸菌とは、糖質から乳酸を多量につくり出す細菌の総称ですから、乳酸菌という固有の菌があるわけではないのです。
乳酸菌と呼ばれるものには、菌種や菌株によっていろいろな種類の乳酸菌があり、そのはたらきもそれぞれ異なります。

現在、約200種の乳酸菌があるとされていますが、次々に新たな乳酸菌が発見されています。そのため、分類の方法もさまざまですが、たとえば菌の形状によって棒状の乳酸桿菌 と球状の乳酸球菌の2種類に分けられます。桿菌の代表はビフィズス菌やラクトバチルス菌、球菌ではエンテロコツカス菌などがよく知られています。
乳酸菌は、何かと共生してその効用を発揮します。ヨーグルト、味噌、醤油、ぬか漬け、キムチなどの発酵食品をつくるには乳酸菌が欠かせません。同じように、人間も体内に乳酸菌をもっています。というより、もともと地球では微生物が生命のはじまりです。人間は、微生物の海の中で生きている、といったほうほうが適切でしょう。
食品の発酵を助ける乳酸菌と私たちの腸の中に棲む乳酸菌とでは、やはり種類が異なります。
さらに、個人によっても腸管のはたらきや食習慣の違いにより、乳酸菌の種類や量は全く異なります。主要な善玉菌である乳酸菌を多くもっておくことは、健康維持に欠かせません。健康で長生きの人が多く住む、いわゆる「長寿村」では、住民はみな平均して乳酸菌を多くもっているという話は有名です。人の体内に棲む乳酸菌は、侵入する異物や有害物質をブロックし、恒常性を保つ役割を果たしています。

予防医学の分野では、体内の善玉菌(乳酸菌) を増やして腸内環境を改善することで病気を防ぐことがクローズアップされています。
同じ乳酸菌でも、種類によって棲む場所が異なります。テレビコマーシャルなどでよく開くビフィズス菌なら大腸に生息し、一方で小腸のみではたらく菌もあります。
ほかにも、たとえば女性の脛内には、デーデルライン桿菌 と呼ばれる乳酸菌の集団が生息し、ばい菌の侵入を防ぐために膣内を酸性に保っています。

乳酸菌が生き残るのは並ではない

体内での行動能力にも種類ごとに差があり、大別すると、生きたまま腸まで届くものと、胃酸や胆汁などにやられて腸の手前で死滅してしまうものの2種類があります。
生きて腸内に到達できるものは、腸内の善玉菌を増やすのに威力を発揮するとともに、悪玉菌退治の役割も果たしています。
しかし、これは、ごく少数です。口から摂取する乳酸菌の、約99%までが、腸にたどり着かないまま死滅してしまいます。
腸までたどり着いたからといって、そ腸内に一定期間滞在して、そのまま棲み続けるとは限らないのです。なぜなら、腸には、体と相性のよくない菌を排除する「免疫反応」があるからです。そのため、便と一緒に、外に排出されてしまいます。このことから、もともと腸内に定住し間を過ぎると出て行ってしまう菌を常在菌(定住菌」、一定期間を過ぎると出ていてしまうと菌を「外来菌(通常菌)と区別しています。

腸内の乳酸菌を増やすにはどうしたらいい?

ヨーグルトがは「毎日食べないと効果が出ない」といわれるのは、こうした理由からです。

  1. 胃酸や胆汁酸に殺されてしまう
  2. 無酸素状態の腸内で生きていられるのは嫌気性(酸素を嫌う)の菌に限られるため、酸素に触れた状態で育った乳酸菌は腸内では生き延びられない
  3. 腸内の乳酸菌にも相性があり、自分の体に合ったものしか棲みつけない

最近のヨーグルトはみな、「生きたまま腸まで届く」というのが謳い文句になっていますが、そこには途中で死ぬことがないように、諸々の技術と工夫が詰め込まれているのです。しかし、いずれにしても、そうして取り入れられた乳酸菌は外来菌にすぎませんから、時期がくれば排出されてしまいます。
つまり、腸内の乳酸菌を増やしたければ外来菌をいくら取り入れてもダメで、赤ちゃんの頃から腸内に棲んでいる、古参の常在菌を増やすことを考えなくてはいけないのです。
そして、そのような効果をもつのは乳酸菌そのものではなく、乳酸菌の分泌物と菌体物質にあるのではないか、と研究されています。
これらは「バイオジェニックス」と呼ばれ、注目されています。
分泌物とは、自分以外の菌を増やさない「ナワバリ物質」のこと。納豆菌が分さくさん泌するヌルヌル成分や、酢酸菌の分泌物である酢と同じ関係です。
また、菌体物質とは、菌を構成している物質のことをいいます。細胞膜で乳酸菌を守るはたらきをするほか、細胞間の情報伝達をつかさどるアンテナ的な役割があります。そして、その乳酸菌の分泌物や菌体物質を集めたものとして、乳酸菌生成エキスがあります。その特徴は、16種類の乳酸菌を豆乳を利用して共棲培養をさせている点にあります。
乳酸菌を増やす助けをしますから、この乳酸菌を生成したエキスを摂ることは、自分に合う乳酸菌をやみくもに探すよりも確実な方法といえるでしょう。
ヨーグルトは動物性食品ですから、毎日せっせと食べていては動物性たんばく質の摂りすぎになつてしまいます。しかし、乳酸菌生成エキスは、培地として豆乳を使用している「植物性」なのでその心配がありません。
また、もともと日本人は、動物性食品よりも植物性食品のほうが吸収がいいです。

生きた乳酸菌が腸までしっかり届く!さらにパワーアップした『乳酸菌革命』

体内酵素について

寿命とも連動する酵素

人間が呼吸や体温が常に安定、食べたものが消化され排泄されたり、傷口が自然に治ることは、一見、当たり前のように思えます。しかし、無意識のうちに行われるそれらの生命活動はみな、体内酵素のはたらきによって支えられいます。
このように、体の基本的機能が一定に保たれるというのは、生命の必須要件の一つで、これを恒常性(ホメオスターシス)といいます。

生命のあらゆる営みは、酵素なしには成り立たないのです。酵素(エンザイム) とは、生命の維持や活動に不可欠な触媒機能を備えたたんばく質の一種です。動物・植物を問わず、あらゆる生物に存在し、その内部で起こるすべての化学反応を触媒するものです。通常であれば、高温二日同圧といった特殊な条件の下で非常に長い時間を要するはずの化学反応を、体内酵素は私たちの体内で、わずか36~37度の環境で瞬く間にやってのけるのです。
しかも自分自身の性質は、いっさい変えないのですから、その能力は驚くべきものですが、医学的にも科学的にも、まだ解明されていない部分が多いのです。
たとえば、一つの酵素には一種類の作用しかなく、鍵と鍵穴のような関係であることはわかっていますが、体全体でどのくらいの種類の酵素が存在するのかは、はっきりはわかっていません。体内酵素は生命活動の基盤といえます。ですから、体内酵素を十分に確保しておくことが、健康や寿命をを左右するカギとなるのです。しかし、困ったことに体内酵素は使えば減り、また、加齢によっても減少します。幼児の体内には、老人の100倍にも相当する酵素があるといわれています。
かつては、酵素は食物から摂り入れるたんばく質を材料に、体内で無限につくられると考えられていましたが、実は一生の間に体内でつくられる酵素の量には限りがあったのです。体内酵素が少なくなると、老化が早まったり、病気にかかりやすくなります。
そうならないためには、体内酵素を効果的に補給する一方で、なるべく消耗しないようにしなければなりません。

現代人は、消化と解毒で体内酵素を無駄に浪費している

、体内酵素はどのようなことに使われ、消耗するのでしょうか。大きく分けると、次の3つになります。

  1. 体の恒常性・自然治癒力の維持
  2. 食物の消化吸収
  3. 体内に侵入・発生した毒素の解毒

です。
最も基本的な機能が1です。細胞の再生や修復をしたり、神経系やホルモン系、免疫系のバランスを調整するのに、体内酵素を使うからです。ですから、余計なストレスをため込んだり、不用意に体に無理を強いるのは、体内酵素の無駄づかいにつながるでしょう。また、食べたものを消化してその栄養分を分解し、体に吸収するためには、体内酵素を消化酵素として使います。

たとえば、唾液にはでんぷん質を分解すいするアミラーゼが、胃液や膵液にはたんばく質を分解するペプシンやペプチターゼが、膵液には脂肪を分解するリパーゼが含まれています。
食べる量が多ければ当然、それだけ大量の消化酵素が必要です。むやみに暴飲暴食を続ければ、大切な体内酵素を浪費することになります。食べるものの質や、よく噛んでいるかどうかも無関係ではありません。「よく噛んで食べる」ということはこうしたことが影響しているわけです。
また、不規則な食生活も消化酵素の負担を増やしますから、夜遅く寝る前に食べるのもよくありません。食事時にアルコールやコーヒー、タバコなどの晴好品を摂ると、それらの解毒のために酵素が使われてしまいますので、消化吸収は悪くなります。さらに、現代社会は、体内で活性酸素を発生させる有害物質に満ちており、それらを解毒するためにも体内酵素を大量に消費します。
食品添加物、医薬品、農薬などの化学物質、環境汚染、家電製品から発せられる電磁波、紫外線、ストレスなどがその朗代表ですが、もはや私たちの生活と切っても切り離せないものばかりで、これらを避けて生活することは現実的には不可能となっています。

たとえ外的な悪い要因から発生する活性酸素を防ぐことができても、生きている限り避けられない活性酸素があります。それは、体細胞の中のミトコンドリアがエネルギーを生み出す際に発生する、「スーパーオキサイドラジカル」です。ですから、これを解毒する作用をもつ「スーパーオキサイドデイスムクーゼ(SOD)」は、特に欠かすことのできない体内酵素の一つですが、SODは中年以降、急激に減少し始めます。すると、軽い症状の病気でもこじれやすくなり、重い生活習慣病を引き起こす可能性が大きいといわれています。
では、どのようにして酵素を体内に摂取したらいいのでしょうか?これは、加熱していない生の野菜や、果物を摂取することです。

加熱していない生鮮食品(野菜・果物・魚介頬など) や、発酵食品を摂るのが最も効果的です。ただし、くれぐれも、農薬や食品添加物を使用していないものに限ります。
こちらの専門サイトにも価値の高い有機栽培の野菜を食べる習慣をつけるのような記事があり、安全な食品を摂る重要性を訴えています。

ビール酵母や玄米発酵食品、工ンザイムのサプリメントから酵素を補給するのもおすすめです。また、腸内細菌が体内酵素をつくる作業を促乱させるためには、乳酸菌生成エキスなどが有効です。そのほか、酵素のはたらきを補い、体内酵素が効率よく機能を発揮するよう手助けをするのが、ビタミンとミネラルなど、補酵素といわれる栄養素です。これらは、精製されていない穀物、野菜、果物、垂藻類からも補給できます。さらに、体内酵素の消耗を軽減する効果をもつのが、免疫調整物質(発酵古代米、アラピノキシラン、キチン・キトサンなど) や抗酸化物質(チャガ、アスタキサンチン、イチョウ葉エキスなど) です。
体によいものは、地味で質素ですが、とても大切な要素です。

腸内環境の重大さ

腸内環境を荒らすのは、「動物性食品」の過剰摂取

お肌の調子や体重の変化には日頃か細心の注意をしている人でも、自分の腸内環境まで意識している人はごくわずかです。確かに、体の不調は肌の状態に影響を与えますが、体の表面だけをいくらケアしても根本的な解決にはなりませんし、健康や長寿にはつながりません。

腸は、体に必要な栄養分を毛細血管を通じて全身に送り出すという、重要な役割を担っています。腸内に発生した毒素や有害物質は、血液に混じって体のあちこちに悪影響を及ぼします。
腸内環境の悪化は、腸内細菌のバランスが崩れることで起こります。腸内細菌は、私たちの体を正常に保つために、免疫力を高めたり酵素生成しています。
つまり、生命活動に不可欠な存在といっても過言ではありません。では、何が腸内細菌の悪化をを引き起こすのかというと、最も大きな要因は、動物性食品の過剰な摂取です。
こうした食生活が悪玉菌の増殖につながります。悪玉菌は、動物性たんばく質や脂肪が大好物です。腸内にはびこつた有害菌は、硫化水素、アンモニア、スカトール、インドールなどの毒素を産出します。
かいようクローン病や潰瘍性大腸炎といった粘膜の病気を発症している患者さんに、食習慣について尋ねると、ほとんどの人に牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品の摂りすぎが確認されます。
また、近年日本でも顕著な大腸ガンの急増の原因が、欧米化した食生活であると指摘されています。動物食が多いと、どうしても脂肪を摂りすぎ、食物繊維が不足してしまいす。その過剰な脂肪を消化吸収するためには、多量の胆汁酸が必要になります。胆汁酸は肝臓で合成成されたあと( 一次胆汁酸)、腸内の細菌と作用すると二次胆汁酸に変化することがわかっています。前者は無害なのですが、後者には発ガン性物質が含まれると考えられています。

食物繊維には、腸内で発生する発ガン性物質を吸いとるはたらきや便通をよくして発ガン性物質が腸粘膜と接触する時間を短くする効果があります。食物繊維が不足すると便秘を起こし、腸内には宿便が生じます。「便秘なんて大したことない」と思うかもしれませんが、宿便は悪臭とともに毒素を発生させ、肝機能低下や免疫力低下を引き起こすばかりでなく、老化の原因の一つである活性酸素を多量に発生させますから、体に及ぼす悪影響大です。

私たちの肌や視力、歯茎などは、年齢を重ねるとともに老化していきます。腸もまた同じです。腸年齢の基準となるのは腸内細菌のバランスですが、年をとるにしたがってそのバランスが徐々に崩れ、悪玉菌が増加し始めます。腸の老化の始まりです。60歳になる頃には、善玉菌は極端に少なくなつてしまいます。腸の老化が進むと、肌のハリやツヤが失われたり、シワやシミが目立つようになるなど、見た目にも老けてきます。
また、疲れやすくなったり、たっぷり休息をとっても疲れがとれなかったり、体調を崩しやすくなります。ある程度、年齢を重ねた女性が美しくキレイでいる場合は、腸に負担をかけない生活を送っている証拠です。

が現代人には、まだ若いのにもかかわらず、常に悪玉菌が優位の状態が続いて、腸の老化が進んでいる人が多いのです。というのも、腸は非常にデリケートな器官で、生活習慣やストレスの影響をもろに受けるからです。そのため、現代のようなストレス社会では、実年齢よりも腸だけがうんと老けているということも珍しくありません。老化はまず腸から始まります。いつまでも若々しくいるためには、まず腸の中を≠右返らせる必要があります。

悪玉菌が増加すると、腸の老化が進行するのと同時に免疫力が低下するほか、腸内腐敗が進んで毒素が発生します。毒素の正体は主に、硫化水素、アンモニア、スカトール、インドール、アミン類などの悪臭を伴う有毒ガスです。それらは火山からの噴出ガスの成分に等しいといいますから、どれほど危険な毒素であるかがわかります。
これらが腸内にたまることで、活性酸素が誘発されます。活性酸素はそもそも、毒素を防御する目的でつくられるのですが、増えすぎると逆に細胞をサビつかせたり傷つけたりするのです。活性酸素が「もろ刃の剣」といわれるのもそのためです。もし、腸細胞の遺伝子が損傷すれば、細胞が変異を起こします。そしてひいては、ポリープやガン細胞へと発展していくと考えられています。恐ろしいのは、これが腸内にとどまらない点です。毒素が腸壁から出て全身に広がるところを想像してみてください。全身を巡る間に、あちこちに毒素をばらまいて活性酸′素を発生させ、細胞を傷めるということが繰り返されるのです。
最終的には、毒素は肝臓で解毒処理されますが、便秘が慢性化するなどして免疫力や肝機能が低下すれば、血液の汚染や血流の悪化、新陳代謝の低下と、あわせて悪くなっていきます。正しい食事と排泄を習慣づけることが、腸内環境をよくするだけでなく、腸の老化や病気の発症を抑えるための基本です。