耳の調子が回復!視界もクリアーになった

梅干しにはさまざまな健康効果がありますが、便秘解消の効果もかなりのものです。私は、梅干しのデトックス効果、つまり毒出しパワーを、身をもって実感しています。その体験から、お話ししましょう。

もう7年ほど前のことです。私は、知人から問いて知った、ある断食合宿に参加しました。断食合宿の目的は、腸内で長期間滞った便、いわゆる宿便を取ること。体内の老廃物を排出することで、ダイエットや体質改善、健康の回復に役立てようというものでした。

2泊3日の合宿で、1日めの夕食と2日めの食事を抜き、3日めの朝に、毒出しをします。それが、今回ご紹介する「梅湯流し」です。

断食明けに口にするものというと、重湯やおかゆが最適かと思いがちですが、お米は食欲を増進させる力がとても強いのでリバウンドを防ぐためにも、梅湯流しがお勧めです。

参加者は、たっぷりのダイコンを煮た汁に、梅干しをつぶし入れます。梅干しを口にしながら、まず煮汁を飲み、その後、煮たダイコンを食べるのです。合宿の参加者は40名で、ほとんどの人が、食後30分から1時間以内に、トイレに駆け込みました。そして、食堂とトイレを、何度も行き来します。

くいう私も、その一人。煮汁をどんぶりに2杯飲み、ダイコンを2切れ食べたあたりから、腹部に違和感を覚えました。

ほとんど水のような便に続き、ふだんと違う、ウサギのフンのような便がポロポロと出てきます。周りの人の話でも、コロコロ便や、黒い便など、いつもとは違う便が出たそうで、やはりこれが宿便かと納得しました。

私はこの合宿で、2kgもやせることができました。さらに、耳の聴こえがよくなり、視界もクリア。味覚も鋭敏になりました。五感が研ぎ澄まされ、頭も働き、そのシャープな感覚がしばらく持続したのです。

この体験に味をしめた私は、少し太ったかなというときに、自宅でも、プチ断食と梅湯流しをするようになりました。

断食は、例えば金曜日の夕食と、土曜日の朝食・昼食を抜きます。そして、夜に梅湯流しをするのです。これなら週末だけでできますし、翌日は日曜日なので、自分のペースで体調を戻せるので、安心・安全です。

梅干しは洗剤でダイコンはタワシの役割

なぜ、梅干しとダイコンが、これほど強烈なデトツタス効果を生むのでしょうか。梅干しには、有機酸の1つであるクエン酸が豊富に含まれています。これが、洗剤のような役割を果たし、腸のぜん動運動を促します。

一方、食物繊維がたっぷりのダイコンの役目は、いわばタワシです。つまり、梅湯流しは、洗剤入りのお湯がドッと流れた腹の中を、タワシでゴシゴシ洗うようなものなのです。

腸の中は、断食明けでスカスカですから、細かいひだの中まで、きれいになるというわけです。

梅干しのメリットは、ほかにもあります。断食をすると唾液が出にくくなりますが、梅干しが唾液と胃液の分泌を促進し、胃腸の働きを助けます。また、優れた疲労回復効果があるため、断食後に、エネルギー不足から感じられる疲れの解消にも役立ちます。

梅干しというと、塩分を気にするかたもいますが、実は梅には、ナトリウムを体外に排出する作用があるカリウムも、豊富に含まれています。医師から食事指導を受けているかたでなければ、さほど気にすることはないでしょう。ぜひ皆さんも、梅干しの毒出しパワーをお試しください。

クエン酸の働きはこちら。